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あれ?ガソリンくさいぞ

WEBで調べると、ロードスターだけじゃなく、ガソリンくさくなる車は結構あるみたいです。
が、燃費が半分になるのは尋常じゃないと思います。
それって、ガソリンの半分を撒いて走っているって事で、地球環境にも私の財布にも優しくないわけで、ぜひとも何とかしたいわけです。

ロードスターに乗り始めて最初の夏でした。
暑い日にエアコンをつけて渋滞にはまると、ガソリンくさい!
エアコンを室内循環にすると臭いがしないことから、外部から進入していると判断しましたが、どこで発生しているのか見当もつきませんでした。
色々調べたところ、エアコンを付けなければしない。(ファンだけなら大丈夫)
ガソリンくさいと燃費が悪くなる。なんとリッター5km !
一度など、タバコを吸おうと思って、シガーライターを取り出したらポッと青い火が出たこともありました。今思うと冷や汗ものです。
で、結局メーカ直営のディーラに持ち込んで調べてもらいましたが、原因不明。
それから何年かは、夏の暑い時期だけなので我慢して乗っていました。

しかし、ここ数年暑い日が多いので、「やはり、これは何とかしなければ」と思い、昨年(2001年)から「ガソリン臭対策委員会」を発足し、(一人ですが・・)本格的な対策に乗り出しました。
まず、発生箇所の特定しました。チャコールキャニスタの大気放散パイプからすごい勢いで揮発したガソリンが噴出しています。(とてもキャニスタ吸収できる量ではない!)
まあ、放出するべく作られたところから放出しているので、故障とかではなさそうだ。
(しかし、正常とも思えないが・・・)
それで、マツダのお客様相談に電話して整備工場を紹介してもらい、持ち込むことにしました。
でも、結局紹介されたのは前に持ち込んだところだった。(期待できない・・)
整備担当者に噴出しているガスを確認してもらい、1週間預けて、受け取りに行ったところ、
「大気放散パイプを延長して、後ろのほうに持っていったので、室内に臭いが回りにくくなりました」とのこと。
それって、全然解決になってないじゃん!

やはり、自分で何とかするしかないようです。
まず、キャニスタからガスが噴出するメカニズムの解明が必要で、そのためには燃料系統の構造を調べてみました。ユーノスロードスター整備書から、燃料系統はおおまかに以下のようになっています。


ガソリンタンクから燃料ポンプで吸い上げられたガソリンはインジェクタに送られ、各気筒に噴射され、残ったガソリンはプレッシャレギュレータバルブを通ってガソリンタンクに戻ります。
ガソリンタンクの圧力が蒸発ガスで高まる(37mHg以上)と、蒸発ガスはチャコールキャニスタへ送られます。これがないと、タンクの圧力が上がったときタンクが破裂してしまいます。(実際には一定以上圧力が上がると燃料キャップから圧力を逃がすようになっています。)
で、チャコールキャニスタで吸収できなかったガソリン蒸気はパージコントロールバルブが開いていればインテークから吸い込まれ、燃焼されてしまいます。パージコントロールバルブが閉じていると、大気に放出され、臭いの元になるわけです。

対策
メカニズムがわかったところで、いくつか対策を考えました。

  1. 大気放出されるガソリン蒸気のパイプを室内に入ってこないところまで伸ばす。
これは、ディーラが行った対策で、確かに臭いは気になりにくくなりましたが、風向きや車から降りたときにはかなり臭いますし、地球環境と私の財布にやさしくありませんので、却下。
  1. パージコントロールバルブを常に開き、すべてのガソリン蒸気をシリンダで燃やして
    しまう。
そもそもパージコントロールバルブは排ガス対策のためについていて、無制限に蒸発ガスをシリンダで燃やすと排ガス中のHCが増えて、規制値に引っかかるらしいとの話もあります。だから、コンピュータでバルブの閉開を制御して測定に出ないようにしているらしいのです。
この方法をとった場合、臭いは完全になくなると思いますが、空燃比が狂う可能性があると思います。
それに、やはり地球環境と私の財布にやさしくありませんので、却下。
  1. 蒸発ガスを減らす
やはり、元から断つのが一番よいのです。
まず、なぜこんなに蒸発ガスが発生するのかを考えてみます。
冬には発生しないことや、停止状態でも暑い日でエアコンを使っていると発生することから考えると、熱によるものと考えられます。

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